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昨日衝動買いした本ですが、勢いのあるうちにと一気に読みました。
歴史小説は読みづらいと先入観がどうしてもあるんですが、これは読みやすかったです。
両兵衛の話ですが、どっちかつーと官兵衛さんメイン。


主に上巻が半兵衛、下巻が官兵衛視点です。
三木合戦の辺りが自分的には一番読んでて面白かった。
取り合えず半兵衛さんの頭の構造がどうなってるのかマジ知りたいと思うぐらいの軍略の冴え。
いや、軍略だけじゃなくて内政とかその他諸々も。
前半の官兵衛の青臭さとそれと対比したように悟って見える半兵衛ですが、病弱でなければまた違った人生だったかもしれません。
播磨征伐では自分の采配のゆくえを見届けぬまま亡くなったのはさそがし無念だったろうなと思います。
それから、官兵衛さんは意外と野心家でした。
逆に自分でそれに気付いたから早めに隠居したんだと思いますが、最後の大博打があの石垣原だったんだと思います。
関ヶ原の決着がああも早く付かなかったら、また状況は変わってたかもしれませんが。
あと、長男の長政くんが熱血過ぎる!
もうちょっと落ち着けよ、お前!と言いたい^^;

後半の秀吉が天下人になった辺りからちょっと急ぎ早っぽい展開の気がしましたが、まぁ、ここら辺から秀吉から離れて隠居したりしてるのでそんな感じかと。
因みにすっかりうっかりなイメージが自分の中で定着している官兵衛さんですが、冷静に見えて意外と直情型?でも一番の印象は真面目すぎという感じがしました。
新妻に側室はもたぬとか宣言しちゃう辺りとか微笑ましい。

史実通り秀吉配下での両兵衛の期間は短いので、あんまり一緒に出てるシーンはないんですけどね。
半兵衛が松寿丸を匿うエピソードはジーンときました。
自分の息子を救ってくれた半兵衛の死に目に会えなかったのが切ないですが・・・

そんな感じでかいつまんでの感想です。
ちょっと急いで読んだので(特に後半)、またそのうちじっくりと読み返したいです。

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